今年もカニ丼

毎日雨交じりの暗い空に覆われて福井は陰気な季節を迎えましたが、
福井に生まれて一番の楽しみはカニ丼を食べることです。

風邪をひいて毎日生姜うどんばかり食べていましたので、
今年はまだカニ丼を食べていません。

一般的に越前ガニというと雄の大きなかにのことですが、
越前ガニの本場越前町で町民に愛されているのは雌のセイコガニです。
カニの内子とカニみそが一番大事な部分で、カニの足はおまけ程度のものですね。
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黄色のタグが越前ガニの証です。他県のものよりも高いです。
味の違いはあるといえばあるし、ないといえばない。

魚沼産コシヒカリが他県のコシヒカリよりも美味いと言えば美味いし、
同じと言えば同じで、越前ガニもそれと同じですね。

(コシヒカリの故郷は新潟と言われていますが、Wikipediaには、
コシヒカリは福井県で誕生した米の代表格である、と書かれています。
福井県農業試験場で作られた「越南17号」が最初に出来たコシヒカリです。)

(魚沼産が有名なのは、東京で一番早く売り出したのが魚沼産のコシヒカリで、
それが有名になって新潟がコシヒカリの故郷になったということです。
以前NHKの番組で放送されていました。)

まぁ福井県民がのろまなだけですね。
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カニの甲羅の中の内子とカニみそ、甲羅の外の外子、カニの足を
炊き立ての県内産コシヒカリの上に載せ、刻み海苔、
甘口醤油を少量かけて食べるのが正しい食べ方です。

正式名称は開高丼と言って、その由来は作家の開高健さんが
越前町の有名旅館(こばせ)に泊まって注文して作ったのが始まりで
今や越前ガニの代表的な食べ方になりました。

カニの解禁日は11月6日から3月20日までですが、
雌カニは1月10日までです。

陰気な福井の冬を乗り越えるには、カニ丼が欠かせません。
自分の誕生日よりも、カニの解禁日の方が大事な日です。

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